失敗しない税理士の選び方を解説!ダメな税理士を見極めるポイントは?

税理士の選び方でお悩みの方は多いと思います。
「確定申告以外もサポートしてほしい」
「信頼できる税理士に依頼したい」
「税務調査に対応してほしい」
本記事では、このようなニーズを満たしてくれる税理士を見つけるためには、どのような点に注意
すればいいかを解説します。ぜひご参考にしてください。

すぐわかる!いい税理士・ダメな税理士を見極めるポイント

いい税理士とダメな税理士を見極めるポイントを下記に記載しました。
● 迅速なレスポンス
● 人柄や人間性
● 顧客目線に立てる
それぞれ詳細を解説します。

迅速なレスポンス

税理士に相談したいタイミングで連絡がとれない場合は、心理的な負担だけでなく、経営判断
の遅れにもつながります。
迅速なレスポンスを心がけているかどうかは、税理士事務所への電話やメールで確認できます。
当日、遅くても翌日中に折り返しの連絡がなければ気をつけた方が良いでしょう。

人柄や人間性

税理士といっても結局は人です。人柄や人間性に問題があれば、簡単な業務さえスムーズに完了でき
ません。円滑なコミュニケーションを取れるかどうかは事前にチェックしておく必要があります。
簡単な見極め方として、「あなたの意見に耳を傾けてくれる姿勢」をチェックしてみましょう。いい
税理士というものは、クライアントの話をしっかり聞いてくれます。個人事業主や経営者特有の悩
みも理解しており、相談に乗ってくれる場合もあるでしょう。寄り添ってくれる態度があるかどうか
を確認しておけば、悪い税理士と契約する事態を回避できます。

顧客目線に立てる

税理士もビジネスなので、顧客目線に立っているかどうかは重要なチェックポイントです。具体的
には、「クライアントの質問にわかりやすく回答してくれるか」を確認してみるといいでしょう。
大前提として、税理士が行う業務は高度な専門知識を必要とします。クライアントのなかには、そ
もそも何を相談したらいいかわからなかったりといった状態の方も多いはずです。
そのような質問にわかりやすく回答するためには、クライアントが抱える悩みを言語化しなければ
いけません。これは顧客目線に立っている税理士でなければ難しい作業でしょう。話が一方通行
にならないように配慮できるのも「いい税理士」の条件です。

個人事業主向けの税理士の選び方

ここでは、個人事業主向けの税理士の選び方を解説します。押さえておきたいポイントは以下の
とおりです。
● 費用が明瞭
● 確定申告以外のアドバイスやサポート
● 豊富な知識や経験
それぞれ詳細を解説します。

費用が明瞭

税理士への報酬は項目別に分かれているケースが一般的です。また、年間売上や訪問回数、専
門性によっても金額が左右されるので、総額でいくらかかるのかわかりにくいという側面がありま
す。その分、費用や価格設定を明示している税理士は安心感があります。
また、税理士事務所のなかには、個別の事例をホームページなどに載せていることがあります。
ご自身と似たような事例を探せば、相場観をつかむことができるのでおすすめします。
しかし、最も確実な方法は見積もりを取ることです。依頼内容や追加するオプションの数、訪問回
数などを考慮したうえで、実際に発生する料金を算出してくれるでしょう。

確定申告以外のアドバイスやサポート

個人事業主が税理士を頼りたくなる場面は確定申告以外にも存在します。たとえば予想以上に
売り上げが上がった際、法人化したほうがいいのかどうか、自分1人では判断できない方も多い
でしょう。そのような場合に適切なアドバイスやサポートをしてくれる税理士をおすすめします。
また、どこまで経費として申請できるのか、その都度確認しておきたい個人事業主も多いと思い
ます。税にまつわる些細な疑問を気軽に相談できる、コミュニケーションがとりやすい税理士かど
うかも重要なポイントです。

豊富な知識や経験

ホームページにはもっともらしいことを記載して、いざ依頼してみたら知識や経験が足りていない
というパターンがあります。税務作業を税理士に依頼したにもかかわらず、余計に時間がかかって しまったら本末転倒です。個人事業主のクライアントをどれだけ経験してきたかは、事前に聞いて おきましょう。

法人向けの税理士の選び方

ここでは、法人向けの税理士の選び方を解説します。押さえておきたいポイントは以下のとおりで
す。
● 経営に関する知識の有無
● 資金調達に強い
● 相性が合うか
それぞれ詳細を解説します。

経営に関する知識の有無

経営に関するアドバイスに関しては、すべての税理士が対応できるわけではありません。それぞ
れの分野に精通した知識が必要だからです。具体的には以下のとおりです。
● キャッシュフロー支援
● 補助金や助成金の申請サポート など
上記の事例に対応できるかどうかは、税理士が過去に同じような案件をこなしてきたかどうかに
依存します。経営に関するアドバイスをお願いしたい方は、その分野の知識がある税理士を見つ
けましょう。

資金調達に強い

本来、資金調達は税理士が対応する業務ではありません。しかし、企業の資金調達に関して精
通している税理士であれば、さまざまな面でサポートを期待できます。具体的には以下のとおり
です。
● 金融機関に評価される書類の作成方法をレクチャー
● 融資面談のロールプレイ
● クライアントに最適な資金調達方法の紹介
ある程度の規模の会社を経営するうえで、資金調達は無視して通れない課題です。法人の資金
調達をサポートした経験のある税理士であれば、企業の強い味方になってくれると思います。

相性が合うか

法人とはいっても、やり取りをするのは人と人です。最終的には相性の良し悪しが重要になりま
す。今後長い付き合いになるかもしれないので、パートナーとしての条件をクリアしているかを
チェックしましょう。
簡単な見極め方として、ストレスなくコミュニケーションがとれたり、ビジネスに対する考え方が同
じだったりが挙げられます。

税理士に依頼できる業務内容

ここでは、税理士に依頼できる業務内容をピックアップして解説します。具体的には以下のとおり
です。
● 会計・税務顧問
● 起業支援
● バックオフィスサポート
それぞれ詳細を解説します。

会計・税務顧問

会計・税務顧問とは、継続的に会計・税務業務を依頼し、長期契約を税理士と結ぶことです。実
際の作業内容は多岐にわたりますが、当社の場合は以下のようなサービスを提供しています。
● 会計・税務に関するご相談
● 試算表の作成
● 決算書の作成
● 税務申告書作成
● 税務届出書作成
● 経営サポート
● 決算シミュレーション
● 節税対策
● 役員報酬アドバイス
● 資金調達サポート など
もちろん、上記以外の業務にも対応可能です。
会計・税務顧問を利用すれば、効果的な税金対策を行えますし、経営に関するアドバイスをもら
うこともできます。

起業支援

起業支援も税理士が対応できる業務の1つです。
起業資金はいくらなのか、どのように調達すればいいのか、助成金を活用できるかなど、はじめ
て会社を設立する場合、わからないことだらけだと思います。このような業務に時間を取られてし
まうと本来の仕事にも影響が出るでしょう。
税理士に依頼すれば、創業時はもちろん、創業前や創業して間もないころもしっかりサポートして
くれます。

バックオフィスサポート

バックオフィスサポート、なかでも経理に関する業務は税理士の得意分野です。記帳代行をはじ
め、面倒な給与計算も依頼できます。年末調整などもお手の物でしょう。

税理士の選び方でよくある質問

ここでは、税理士の選び方でよくある質問をご紹介します。
● 税理士は近いほうがいいですか?
● 相見積もりはした方がいいですか?
それぞれ詳細を解説します。

税理士は近い方がいいですか?

税理士事務所が近場にあるメリットは以下のとおりです。
● 税務調査などに迅速に対応してもらえる
● 地域の金融機関を紹介してもらえる
● 互いに訪問しやすい
ただ、近さだけで税理士を選ぶのは避けましょう。口コミや実績の確認はかならず行ってくださ
い。
最近はリモートに対応している税理士も増えており、そこまで近場にこだわる必要もありません。
むしろリモートのほうが、隙間時間を活用してミーティングを行えるので、効率的という側面もあり
ます。

相見積もりはした方がいいですか?

結論、相見積もりした方がいいです。
税理士報酬は自由化されているので、事務所ごとに金額が異なります。なかには相場よりも高額
に設定している税理士事務所も存在するので、相見積もりは必ず行ってください。

税理士の選び方のまとめ

今回は、税理士の選び方について解説しました。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
● いい税理士とダメな税理士を見極めるポイント
● 個人事業主向けの税理士の選び方
● 法人向けの税理士の選び方
● 税理士に依頼できる業務内容
悪質な税理士につかまり、無駄な報酬を支払わないよう、税理士選びは慎重に行ってください。